コロナウイルスクラスター対策

首都圏で増えるコロナ感染

全国で第4波以降、コロナの感染者数は減って来ていましたが、首都圏などで感染者数が増えて来ています。
クラスターもまだ各地で発生している状況です。
何故、クラスターは起きるのか。クラスター対策では何をすればいいのでしょうか。

コロナウイルス感染リスクが高い空間

これまで感染が確認された場に共通するのは、『気の悪い密閉空間』、『人が密集していた』、『近距離での会話や発声が行われた』という3つの条件が同時に重なった場です。

このように集団感染の共通点は、特に、換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間、不特定多数の人が接触するおそれが高い場所です。

また、共有の物品を使用していたという場面もあります。こうした状況では接触感染がおこる場合があります。

やはり、密になると感染リスクが高くなり、クラスターも発生しやすくなると考えられます。

クラスターの発生のリスクを下げるための3つの原則

・換気を励行する

窓のある環境では、可能であれば2方向の窓を同時に開け、換気を励行します。
*どの程度の換気が十分であるかの確立したエビデンスはまだ十分にありません。

・人の密度を下げる

人が多く集まる場合には、会場の広さを確保し、お互いの距離を1~2メートル程度あけるなどして、人の密度を減らします。

・近距離での会話や発声、高唱を避ける

周囲の人が近距離で発声するような場を避けてください。やむを得ず近距離での会話が必要な場合には、自分から飛沫を飛ばさないよう、咳エチケットの要領でマスクを装着します。

クラスターが発生しやすい場所

札幌の事例では、複数の方が昼に食事とカラオケというリスクがある行為が重なった行為を楽しむ、いわゆる“昼カラ”でクラスターが発生したことがありました。カラオケの場合にも、狭く換気の悪い空間で大声を出すことになりますので、人数によっては『3つの密+大きな声を出す』という感染リスクの高い環境が生じてしまいます。

意外に盲点なのは職場などの休憩室です。たとえば、接客業の場合、接客部分の感染対策はしっかりされていても、職員の休憩室でクラスターが発生している事例が多いです。休憩室は狭く、換気が悪く、飲食をすることも多く、何より感染対策の徹底で張り詰めた接客業から解放された瞬間となり油断してしまう場所になりやすいので注意しましょう。

 

感染症対策を徹底しましょう

換気を良くして三密を避ける

室内では窓を開けて定期的に換気をし、やむを得ず外出するときは混雑する時間や場所を避けてください。
窓を開けられない空間ではプラズマクラスター搭載の空気清浄機を使用するのも対策になります。

マスク、手洗い・消毒を忘れずに

マスクは感染リスクを下げる効果があります。ワクチンを接種済みの方も、他人への感染をどの程度予防できるかまだ分かっていないため、引き続きマスクを着用しましょう。

これらに加えて、こまめな手指衛生と咳エチケットの徹底、共用品を使わないこと、使う場合の十分な消毒は、感染予防の観点から強く推奨されます。

感染対策の基本は手洗い・うがいとなります。引き続き手の消毒も行ない、感染リスクを減らす対策を行なっていきましょう。